「美術館、この言葉には強い憧れがありました。私が育った福島市に県立美術館ができたのは1984年のことで、高校在学中までは美術館で芸術作品を鑑賞するには、他県に足を延ばす以外ありませんでした。高校を卒業し、上京してからは、都内近郊の美術館に足を運び、意中の作品を展覧会開催中何度も観ることができ、あるいは学芸員の作品解説に立ち会える等、自分にとって身近に美術館が存在することは何ものにも代え難い喜びでした」

丹治嘉彦「特集1 新潟県立近代美術館開館30周年 特別寄稿@ 新潟県立近代美術館のこと」(『新潟県立近代美術館だより 雪椿通信』第56号、新潟県立近代美術館、2023年4月)

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